40歳までにおしゃれになりたい(仮)!

おしゃれは好き、だけど何かうまくいかないあなたへ。
トミヤマユキコさんと一緒に悩みながら、どうにか素敵女子を目指しましょう…!

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vol08

のびのび素材と接客ギライの深い関係

vol01

この世には、ラクしてオシャレになれるボトムスというものがある。それはゴムウエスト、それはストレッチ素材。ゆるゆる。のびのび。最高だ。

ちなみにわたしは中学生のころ内田有紀が大好きで、何かのインタビュー記事を読んだら、パンツを買うときは、なるべくラクに着られるものを選び、試着では必ず屈伸すると書いてあったのを読んで「わたしも真似する〜!」と心に誓い、いまだに試着室で屈伸している女。当然、タイトなジーンズにねじこむ系の我慢をしたことなどない。

よく考えたら、内田有紀は仕事で身体を酷使するからせめてプライベートではゆるい格好をしたかったのだと思うが、わたしの場合、芸能人でもなんでもないので、四六時中身体にゆるい格好になるだけだった……。

このように自分を甘やかしていると、どうなると思いますか?……おばあちゃん向けの洋装店や大型スーパーで買い物するのがめっちゃ上手になります!ゴムウエストやストレッチ素材の宝庫なんですよねあそこって。

お醤油で煮染めたような茶色の服しか置いていないとかいってババカジ(ババア・カジュアル)の店をバカにしてはいけない。探せば『BAILA』っぽいのとか、ちゃんとあるんだからね!しかも、ババカジは機能性を重視しているので、ポケットは必ずついているし、洗ってもシワになりにくいし、一度この魅力を知ったら、なかなか後戻りできない。

ゴムウエストの地層です。タンスの中から発掘したパンツ類、ゴムウエストだらけでした。デニムに見えるものも、デニムに見せかけた超のびのび生地だし…どんだけ好きなんだよ。

ゴムウエストの地層です。タンスの中から発掘したパンツ類、ゴムウエストだらけでした。デニムに見えるものも、デニムに見せかけた超のびのび生地だし…どんだけ好きなんだよ。

わたしがあまりにのびのび素材を愛用するので、友だちに「のばしてみて!」と言われるようになってしまった。そうなってくるとオシャレではなくただのオモシロである。言わなきゃバレないのだけれど、ここに書いちゃった時点で世間様の知るところとなってしまった。どうしよう。

ラク=のびのび、という公式を信じすぎて、それ以外の服の買い方がよくわからなくなっている現状をどうにかしたいと思い、雑誌をめくるも、気づけばいま流行のスウェットパンツを食い入るように見ていたりするから油断ならない。10年くらいかけて形成された「しめつけないぞ!」という執念は、なかなか消えてくれない。

この執念は恐らく、試着が面倒くさい、ということと強く結びついている。どんな体型でも着られるのびのび素材は、試着要らずの代表格。プロの方に相談しながら、じっくり試着をすれば、きっとのびのび素材じゃなくても、ラクに着られるものがあるハズなのだが、その手間をつい惜しんでしまう。


 『店員と喋る』というハードル
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【Vol.8】のびのび素材と接客ギライの深い関係(つづき)

vol01

そう、わたしにとって、オシャレの問題はいつだって、コミュニケーションの問題なのだ。少しでも素敵なものを着ようと思ったら、絶対に「店員と喋る」というハードルをクリアしなければならない。

大好きな圏外ファッションなら、それでも構わない。何を訊けばいいのかが、なんとなく分かるからだ。個性的な服というのは、個性的であるがゆえに、店員も説明がしやすいし、こちらの理解も早い。でも、圏外ではない服になった途端、店員の言っていることが急にわからなくなる。よく言われるのが「お手持ちのパンプスと合わせると良い」なのだけれど、持ってないし、「お手持ちのスカーフと合わせると良い」もわりと言われるのだが、やっぱり持ってない。

それから、圏外ファッションともっとも違うなと思うのは「似合ってない」と言われないこと。圏外ファッションだと「あ、トミヤマさんそれナシかも〜」と言われたりするのだが、圏内ファッションは着る人をあまり選ばぬデザインが多いせいか、店員によるアリ/ナシがいまひとつハッキリしない。

わたしの場合、「ムリに買わされそうだから」というより「どのような会話をすれば望む商品に辿り着けるか」がわからないから、店員と喋りたくないのだ。どれだけ説明しても「それじゃねえ!」というものばかり店員が持ってくることがあるが、あれは、わたしにも原因があるんだろうと思う。質問の仕方とか、説明の仕方がおかしいのでしょうね……。

というわけで、とうとうファッション誌という書を捨て、街へ出て、生身の店員と向き合う時が来たようだ。ちゃんとやれるのか、かなり不安だが、40歳までにオシャレになりたいし頑張ろう。のびのび素材のボトムスしか入っていないタンスとは、もうおさらばだ!
今回気になったアイテム
  • ステキなブランドのページに辿り着いても、気づがくとラクそうなものばかり見てしまう(しかもうまいこと選べる)。それがのびのび信者の哀しい習性です。

    ステキなブランドのページに辿り着いても、気づがくとラクそうなものばかり見てしまう(しかもうまいこと選べる)。それがのびのび信者の哀しい習性です。
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  • 本当はこういうパンツをはきこなしたい!ラフなようできちんと計算されたバランス感。接客されるのを怖がっているようでは一生買えないですね……。

    本当はこういうパンツをはきこなしたい!ラフなようできちんと計算されたバランス感。接客されるのを怖がっているようでは一生買えないですね……。
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  • ミモレ丈のタイトスカートも、ずっと憧れているけれど買えた試しがない。体型やシューズとの相性を見極めるには試着はマスト。ゆえに避けてしまう(弱虫)。

    ミモレ丈のタイトスカートも、ずっと憧れているけれど買えた試しがない。体型やシューズとの相性を見極めるには試着はマスト。ゆえに避けてしまう(弱虫)。
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トミヤマユキコトミヤマユキコ

ライター・大学講師。大のパンケーキ好きが高じて著したガイド本『パンケーキ・ノート』(リトルモア刊)が話題に。大学では少女マンガ・サブカルチャーについての講義を担当している。そのほか「週刊朝日」、「文學界」、「ESSE」などで書評・コラムを連載中。ファッションに対して積もり積もったコンプレックスあり。
Twitter @tomicatomica

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