40歳までにおしゃれになりたい(仮)!

おしゃれは好き、だけど何かうまくいかないあなたへ。
トミヤマユキコさんと一緒に悩みながら、どうにか素敵女子を目指しましょう…!

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vol10

大緊張のプレスルーム訪問(後編)

vol01

私服の一部をとりかえることで大人の女に近づきたい!という、なんとも図々しい願いを叶えてくれたELFORBRプレス・小野寺さんに、今度は「全身とりかえたいのですが!」とお願いしたわたし。いわゆる「全とっかえ」は、アイテム全部を買うお金がなかったり、それ以外の組み合わせで着られないことが多いので、普段は絶対にやらない。けれど、小野寺さんのお仕事ぶりがあまりに素晴らしかったため、全身ELFORBRの自分を見てみたくなった(貪欲)。

全とっかえしてもらう私服は、圏外ファッションだとマズい場合にとりあえず着ることにしている服である。10年近く前に買ったデニムのワイドパンツと、黒のカーディガン、そしてシルバーのバレエシューズ。それぞれ気に入って買った品だが、悪目立ちしないことだけを考えてコーディネートした結果、着ている本人が一ミリも楽しくないという事態に。目立たないなりに、もう少し楽しく着られる服があったらとても嬉しいと前々から思っていた。頼みましたよ、小野寺さん!

服を選んでもらっている間に「そもそもわたしの服ってELFORBRとは違いすぎですよね……」と話しかけると、「それでもいいんですよ!普段どんなものを着ていらっしゃるか、どういうテイストがお好きなのかといったことは、ショップ店員にとっては大変ありがたい情報です」と答えてくれた。「テイストの違いすぎる客は面倒くさい」ということでもないらしい。わたしの服に関しては「派手といっても、ハードなものより、少しかわいいものがお好きみたいですね」と分析してくれたが、まったくその通りでございます!初めて会ってまだ30分くらいしか経ってないのによくわかるな……。

ほどなくして小野寺さんが持ってきてくれたのは、ベージュのパンツ。ところが、前回のタイトスカート以上にわたしはビビってしまった。ベージュの服が似合うと思ったことがないのだ。

今度こそ本当に着こなせる自信がないので、正直に伝えた。すると「ベージュを苦手だと思われる気持ちはわかります。でも、このベージュって、日本人に似合う色に調整されているんですよ。着るだけ着てみませんか?」とのこと。え!? ただのベージュじゃないんだコレ!ELFORBRったらすごい。そういうことなら着ます着ます。

ベージュをイヤがるわたしに小野寺さんがELFORBRのベージュの素晴らしさについてレクチャーしているところ。わたしはもうベージュに怯えないぞ!
無難であることだけを考えたコーディネート。全体から漂う野暮ったさが浪人生レベル。まあ、本当に浪人生ならいいんですけど、わたし37歳だからね……。
それにしても、なんでも喋ってみるもんですね。似合うと思えないとか自信がないとか、そういう正直なお喋りから、新たな自分を引き出すためのヒントが得られるし、プロの持っている知識を引き出さないのは、単純に勿体ないことだ。今までセールストークから逃げる方法ばかり考えていたが、これからはもう少し実のある会話ができそうな気がする。


 こんにちは、小ぎれいなわたし。
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【Vol.10】大緊張のプレスルーム訪問(後編)(つづき)

vol01

いったんは諦めかけたベージュのパンツをはくことに決め、他のアイテムも選んでもらうことにした。大学にも着ていけるようにと、白のシャツ。そして、足元は涼しげなサンダル。ちなみに白シャツは「とろみシャツ」である。ほかにも何種類か見せてもらったのだが、以前の連載でとろみシャツ万能説を唱えたわたしとしては、その効果を実証したかったのである。

というワケで、着替えを済ませたわたしはふたたび鏡の前へ……そこには、非常に小ぎれいなわたしが映っていた。ベージュ、ぜんぜん変じゃない。とろみシャツ、ちゃんと社会人ぽい。ぺたんこサンダル、ラフすぎず収まりが良い。これで大学の教壇に上がれば、もう「あいつアシスタントじゃね?」と言われることもなくなるだろう。やったね。

個人的には「昭和の女にはムリじゃ〜!」と思っていた流行の「シャツの裾イン」を攻略できて、感無量である。インするのが気恥ずかしいというか、若者ぶっているようでちょっとイヤだったのだが(自意識過剰)、そこまで若作りという感じもなく、むしろインしてることすら気にならない程度のインもあるのだと知った。

うう、なんてこった。短時間でこんなに変わってしまってどうしよう。オシャレに対する気持ちが完全に守りから攻めに転じているではないか。タイトスカート、ベージュ、シャツの裾イン。人間、やればできるし、やれば変わる。

もちろんこれを普段の生活で継続できるかどうかはまた別問題なのだが、ともあれ、40歳までにどうにかオシャレになれそうな気がしてきたぞ……プレスルームをあとにするわたしの心は、行きとは打って変わって、とても晴れやかだった。

完成形がこちら。目立たないけれど地味でもないという、まさにわたしの望んでいたイメージ。Beforeの黒ずくめから一転、明るくなったのも嬉しい。
 
エルフォーブルELFORBRとは?

プレス 小野寺未佳さん
ベーシックなトラッドファッションを着こなしたい。 でも、実際トレンドをうまく取り入れないと、野暮ったくなってしまうのも事実。大人の女性が肩の力を抜いてトラッドファッションを楽しめるように、現代風のアレンジをプラスしたトータルスタイルを発信しているエフォートレス・トラッドブランドです。
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トミヤマユキコトミヤマユキコ

ライター・大学講師。大のパンケーキ好きが高じて著したガイド本『パンケーキ・ノート』(リトルモア刊)が話題に。大学では少女マンガ・サブカルチャーについての講義を担当している。そのほか「週刊朝日」、「文學界」、「ESSE」などで書評・コラムを連載中。ファッションに対して積もり積もったコンプレックスあり。
Twitter @tomicatomica

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